たしかな愛

半分くらいはフィクションです。

病熱

毎朝8時12分 2両目に必ず君はいた

単語帳をなぞる指先に焦がれ続けて

下手くそな相合傘の申し出もしたっけ

 

USBに詰め込んだラブソングは今も聴いてくれていますか

本当は僕をmp3にしてしまいたかった

 

君の鼓膜を震わせる全てが疎ましかった

伸ばした前髪も購買のメロンパンも

君以外に理由はなくて

 

君のスカートの内側に

飲み込まれてしまいたかった

なんて馬鹿げてるよな

 

ああ、今なら

今ならば

全て奪い去ってみせるのに!