たしかな愛

半分くらいはフィクションです。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

三日月が綺麗

死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。 / 太宰治「葉」 先日、高校の同窓会が…