ハッピーなエンド嫌いの君のためさしずめ僕はノストラダムス
退屈な午後掻き回せマキアート格子模様が消え失せるまで
雨が今日降っているから急行に乗り換えきみと駆け落ちごっこ
何処までも堕ちてゆけるとゆるやかな錯覚甘く溶けてババロア
スキップで逆さにさした傘の下昨日から降り止まない魚
どうしよう地球最後の夜なのに爪を切ったり並べてみたり
水曜日飼育委員に裁判を小屋のうさぎはもう跳べ 飛べ ない
ママとパパもう泣くこともないでしょう静かな朝に消えたサイレン
「死にたい」が口癖のきみのためだろブランコの上走る急行
言わないでいたのはきっとすきだからよ 黙ってたのしんでほしいの
もう誰も覚えていない古本屋檸檬ひとつ置き去りにして