2024-03-19 愛日 二度寝したまま 落ちてくる春 羽はなくとも 歌はうたえる まぶしい夜に 栞を挟み さみしい朝に 時々ひらく ほどけた嘘も アルデンテして うつくしいまま 平らげるから 心配ないと わらってほしい 不埒なほどに ひかっていたい ピンクの海を 泳ぎきったら あくびの後に 忘れてもいい 醒めた浴室 くしゃみをひとつ ふたたび君は 生まれはじめる